カツブシナイト。

やっぱり湯船つからんと、身体の疲れは取れにくいのかも。
布団のなかで身体がいやだいやだと抵抗を試みる4:00。
脳みそは起きよう起きよう起きようと、起こる空中分解。
で、起こるべくして起きる。
朝は脳が主導。昼は身体。夜は交雑して、たぶんそれでもってまた朝になる。


昨日残業していたら、加工の師匠におもむろに、
「練習してみて」と鰹節と削り節マシーン(与板のかんな)を預かった。
唐突すぎてあわあわしながら、気付くとウオロクで豆腐と焼酎をかごに入れ、
逃げ隠れるようにアパートに一目散に退散。



なぜ逃げ隠れようとするのかは別の議論として、
とにもかくにも鰹節。
かんなの刃の角度調整のアンバイなのか、
そうスルッとは出なくておがくずばかり。
おぼろ豆腐とおぼろカツブシで冷奴。


山の麓の職場では「手作り豆腐」も体験メニューにあって、
俺も昨冬に二回くらいお手伝いさせてもらいましたが、
なかなかに難しくて、硬い木綿豆腐になってしまってました。
豆乳へのにがりのトウニュウが鍵。
で、深まる愛着。

今年は自分豆もとれるし、
これで醤油と鰹節とかんなをつくれたら、手作り冷奴だなあなどとぼんやり考える。
カツオ、釣らねば。
酒、呑まねば。




物心つき出した頃からアルコールなナニガシカを口にしていた気がしますが、
振り返ると、酒で広がる自分の”ご縁”の多さ深さには
ときどき我ながら「はっ」として、
正座のまま3歩飛び下がって土下座体勢をとるくらいに、
スロウな織物のような多様な人付き合いが綯い交ぜされてきました。
ご縁、感謝。

腹が痛くなるくらい、ただ笑った酒。
悔しいのと悲しいのとで何にも言葉が出てこない酒。
自分を酔わせる為に酔ったり、
酔いたくない夜だけど、結局酔っぱらってしまったり。

泥酔しては次々にものを無くして、翌朝に絶望的な心境になる繰り返し。
スーツの上着を捨てたり、財布ごと鞄をホームレス風の方に手渡したり、
「こんなのが悪いんだ」と携帯電話を投げたり、
鍵を落っことして家に帰れずに冬の資材置き場で朝を迎えたり。
自分の手の届かなそうなところにあるスイッチが突然入って暴言吐いたり。

その度になんだかんだすったもんだでも、笑ってくれた呑み友達。
オトコでもオンナでも誰かと絆を深める時季には、いつも酒がありました。
「自分が一番バカだと思えばそれでいいの」と赤塚不二夫さんは笑ってたなあ。


短い時間から永く久しい時間へ。
酒は燃料。
酒と農とは相性が良い。


* * *


音楽や絵画で、ドラッグを用いられた状況で創られた作品に出くわすと、
そこの「不健全さ」に密かに魅せられる「健全な」自分らの奇妙さを思う。
精神の一線を越えた先のフィールドでの表現活動。
法の一線を越えるつもりはもちろんないけど、(酒は合法に呑もう)
異端呼ばわりされる宗教や違法ドラッグが、
健全視されるニンゲンの表現に及ぼす影響には興味津々。
ドラッグは違法だから、それに変わる合法な欠片を探すのが
嗜好や趣味というものかもしれない。
味わって活かされること。

<生かし、生かされている>


ファーマーズハイと酒と表現。
自分の身体を通した実験。
自分の身体を畑にしては、考えの種をばらまいて、
感じる、一日のなかの四季。
夜の収穫祭が自分の晩酌かもしれない、などと都合良く言葉を編集することが得意。

とかく夜はどっぷり更けて、また何も知らない無邪気な顔をしれっと浮かべては、
屋上で考えの種を刈り取っては播くんです。
昼は水やり、草取り、支柱立てのような時間かも。


久しくて、遠くにあるモノゴトや誰か。
呑めばわかるさ。


<一時間幸せになりたければ 酒を飲みなさい
三日間幸せになりたければ 結婚をしなさい
八日間幸せになりたければ 豚を殺して食べなさい
永遠に幸せになりたければ 釣りを覚えなさい>

投稿日:2009.06.18
投稿者:straightreさん
掲載ブログ:hands across the Japan
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